総長ごあいさつ

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当院は昭和28年に関西電力健康保険組合直営病院として、主に職員の福利厚生を目的として7診療科、100床の病院として開設しました。その後経営母体が健康保険組合から関西電力株式会社へと変更され、昭和42年にここ福島区に移転してからは「地域医療への貢献」を目標に掲げ、社員以外の一般住民の方々に広く門戸を開放し、診療の充実に努めてきました。
このような中で、①安全で患者さま中心の病院を目指す、②地域医療との連携を推進し、開かれた医療を実践する、③責任と誇りを持って医療の向上に努める、という3つの基本理念を掲げ、地域の住民の皆様や地域の医療機関のご支援を得ながら、地域に開かれ、地域に貢献する急性期病院として機能すべく努力して参りました。

一方で我が国の人口構成は急激な少子高齢化社会へと突入し、疾病構造が大きく変化しています。2025年問題として知られる超高齢化社会では、がん、生活習慣病への対策が急務であり、当院では「糖尿病を中心とする生活習慣病と脳・心血管障害治療」「がん」「機能再生医療」「救急医療」を4つの柱として重点項目に据え、地域住民の皆様に貢献すべく努力を積み重ねてきました。また限られた資金面や人的制約の中で一部の診療科を廃止する傍ら、新しい病院のコンセプトを担う形成再建外科、脳神経外科、心臓血管外科に加え、がんの集学的治療の中心として近隣の病院の中ではいち早く腫瘍内科を開設しています。
今後とも、地域住民の皆様や地域の医療機関のお役に立てるよう努力を重ねて参りますので、関西電力病院をどうぞよろしくお願いいたします。

総長  清野 裕