マンモグラフィ部門
マンモグラフィ検査の必要性
近年、乳がんの発症は増加の一途をたどっていて、特に、40~64歳の部位別がん死亡率では乳がんが最も多くなっております。また、近い将来、女性のがん死亡率のトップになるともいわれています。
しかし、小さいうちにがんを見つけることができれば乳がんは100%近く治るといわれています。ごく小さながんを早期発見するために、厚生労働省は乳がん検査を推奨しており、視触診とマンモグラフィによる併用検診を行うことは、乳がんの死亡率低下に有用であると考えられております。
マンモグラフィ検査について
マンモグラフィは乳房専用のX線装置を使って撮影するので、乳房内の微細な変化を捉えることができ、視触診だけでは発見しにくい小さな腫瘤や石灰化を見つけることができるため、早期の乳がんの発見率を高める大変有益な検査です。
乳房は柔らかい組織でできていて立体的で厚みがあるので、もしそのままの状態で撮影してしまうと乳房全体が写りません。また、乳房の中の乳腺や脂肪、血管などが重なってしまい、もし病変があったとしても隠れてしまうことがあります。よって、放射線技師が直接乳房に触れて引っ張るように広げ、圧迫板というプラスチックの板で圧迫していきます。多少痛みを伴うことがあるかもしれませんが、こうすることで乳腺腫瘍や微細石灰化の描出が可能になり、放射線による被曝を少なくする効果もあります。
緊張しているとうまく伸ばせなかったり、逆に痛みを増強してしまうことがありますので、リラックスして検査に臨んで下さい。そのつど患者様と痛みを相談しながら検査を進めていきます。より良い写真を得るためにどうぞご協力をお願いします。
マンモグラフィ MLO(内外斜位)撮影
3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)について
当院では、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)を導入しております
トモシンセシスでは、X線管球を移動しながら連続的に低線量でX線を照射し、複数の位置から撮影した画像から断層画像を再構成します。
見たい構造に焦点を合わせた画像を提供することが可能で、従来の2D画像では乳腺構造の重なりにより発見が難しかった病変の観察がさらに容易になります。
乳房を圧迫して撮影する方法は2Dマンモグラフィと変わりません。トモシンセシスの撮影時間約5秒が加わるため、従来の2Dマンモグラフィと比べて乳房が圧迫されている時間は少し長くなります。
被ばくもトモシンセシスの撮影線量が加わりますが、2Dマンモグラフィとトモシンセシスを合わせて2[mGy]以下を可能にする装置です。
※40mmPMMAファントム(45mm乳房厚50%乳腺50%脂肪相当)における撮影線量参考;IAEAガイダンスレベル 3[mGy]
診断参考レベルJapanDRLs2025 PMMA40mmにおける平均乳腺線量 2.2[mGy]
認定施設について
精度の高い画像を提供するため、装置の日常管理も実施し、日本医学放射線学会の定める使用基準に適合した専用の装置を使用しております。なお、当院はマンモグラフィ検診施設画像認定施設に認定され、検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師による撮影をおこなっております。撮影に関して気になることがあれば遠慮なくおたずねください。
注意事項
ペースメーカーを装着されている方、豊胸手術をされている方、V-Pシャントを施行されている方は、圧迫の時に破損する危険性がありますので、主治医または担当放射線技師にその旨を必ずお知らせください。
機器の紹介
当院の乳房用X線診断装置は、直接変換型フラットパネルディテクター(FPD)を搭載し、画素サイズ50μmの高精細で低ノイズなデジタルマンモグラフィが得られます。


