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診療トピックス

「前立腺癌との鑑別が困難であった前立腺マイコプラキアの1例」を泌尿器科紀要に投稿しました。
第110回日本泌尿器科学会総会で「当院における前立腺癌監視療法の検討」を発表しました
第110回日本泌尿器科学会総会で「経尿道的尿路砕石術におけるMosesモードと通常モードの比較検討」を発表しました
第110回日本泌尿器科学会総会で「経尿道的尿路結石砕石術における術前留置尿管ステント培養と腎盂尿培養との関連性」を発表しました
第88回日本泌尿器科学会東部総会で「前立腺癌密封小線源治療におけるSpaceOARハイドロゲルの治療成績、排尿・排便・性機能への影響に関する検討」を発表しました
第109回日本泌尿器科学会総会で「前立腺癌放射線治療におけるSpaceOARハイドロゲルの排尿・排便・性機能への中期的な影響に関する検討」を発表しました
第109回日本泌尿器科学会総会で「前立腺癌小線源単独療法における患者報告アウトカムと患者年齢の検証」を発表しました
第109回日本泌尿器科学会総会で「経尿道的尿路結石砕石術における術前留置尿管ステント培養と腎盂尿培養との関連性」を発表しました
第108回日本泌尿器科学会総会で「当院での前立腺癌放射線治療におけるSpaceOARハイドロゲルの排尿機能・排便機能・性機能に関する検討」を発表しました
第108回日本泌尿器科学会総会で「SpaceOAR初期留置例に対する術後MRIの検討」を発表しました
第108回日本泌尿器科学会総会で「挿入性と柔軟性を兼ね備えたFIT Stentの可能性」を発表しました

当科の診療について

前立腺癌小線源治療(ブラキセラピー)について

2007年4月に当院で前立腺癌に対する小線源治療を開始しました。現在、安定した成績をおさめています。

医療パスにしたがってほとんどの方が、5日間の入院で(土曜日入院 月曜日にシード挿入 水曜日退院)治療を終えられています。前立腺癌 中リスク群および高リスク群の症例に対しては外照射を併用しています。

当院の小線源治療
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前立腺癌のロボットを用いた低侵襲手術(ロボット支援前立腺全摘除術)について

2009年11月より前立腺癌に対する前立腺全摘除術は腹腔鏡を用いた低侵襲手術を行ってきましたが、2023年3月より、Intuitive社のda Vinci Xiを用いた、ロボット支援前立腺全摘除術を施行しております。もともと腹腔鏡手術の利点は、従来見えなかった詳しい解剖が把握されるようになったという点と、助手を含めた医療スタッフ全員が同一の視野で手術が進行するため、各手技に対する問題意識の共通化がはかられ、再現性が高く、治療の標準化、アウトカムの普遍化が期待できるという点などが挙げられます。 ロボット支援手術はそれに加えて、より精細な3D画像を用いて、人の手より多い関節で従来は困難であった向きの切開や縫合が可能になり、出血や縫合不全といった従来の合併症の低減が期待できます。

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進行前立腺癌の化学療法

前立腺癌はstageIIIまでの5年生存率は100%とされており比較的予後良好です。根治的手術や放射線療法後の再発、発見時すでに転移のある症例には通常ホルモン治療が有効ですが、時間とともにだんだんと効果がなくなってくることが多いとされています。その状態を去勢抵抗性(Castration Resistant)前立腺癌といいます。 いったん去勢抵抗性の状態になると、生命予後は良好とはとてもいえず、数年とされています。去勢抵抗性前立腺癌に至るまでの期間をできるだけ延長することが治療目標のひとつとなります。新規のアンドロゲンレセプター阻害薬 エンザルタミド、アパルタミド、ダロルタミド、CYP17A1阻害薬のアビラテロンおよび抗がん薬のドセタキセルを併用する方法が保険収載され初期から用いることで去勢抵抗性前立腺癌になるまでの期間を延長する効果がみられています。去勢抵抗性前立腺癌に至った場合は、前述の新規アンドロゲン受容体を標的にした内服ホルモン剤、ドセタキセル・カバジタキセル、特定の遺伝子に関与するオラパリブなどを積極的に用いています。前立腺癌を罹患されている患者様はもともと高齢で合併症の高度な症例が多く、規定どおりの最大量の投与は難しいことがおおいですが、当院では、most-tolerant dose の考え方に基づき、安全で副作用の発現が少ないと考えられる低用量から開始して、副作用をみながら徐々に投与量を増やしていき、患者様それぞれの至適投与量を見極めることで、無理なく持続が可能な化学療法をおこなっています。長い方で2年以上癌が進行せず安定した状態(SD)を維持しています。

高リスク筋層非浸潤膀胱癌の化学療法

高リスク筋層非浸潤膀胱癌に対して「膀胱癌診療ガイドライン(2019年版・2023年増補)」ではBCGの膀胱注入維持療法が推奨(gradeB)されています。術後BCG6回単独療法にくらべて、3-6か月毎に3週間BCG注入する維持療法は再発予防効果にすぐれており、当院では原則的に維持療法をおこなっています。

上部尿路結石に対するレーザー破砕術

尿路結石に対するいろいろなレベルでの取り組みをおこなっています。 当院にはドルニエ製、対外衝撃波結石破砕装置があります。通常入院せずに外来で破砕します。1時間程度仰向けに横になって、レントゲンで照準を定めて2000回衝撃波を繰り返し照射します。症例によっては受診当日施行することもあります。

大きさや結石の硬さによっては、尿管鏡を用いて直視下にレーザーで破砕する方法が必要となることもあります。こちらは入院の上、全身麻酔下に行います。 当院では2021年度より、最新式レーザー治療器LumenisPlus120Hを導入しました。このレーザーは120Wの高出力で結石のdustingとfragmentationを使い分け飛躍的に破砕効率を向上させることができました。

ディスポーザブルの軟性尿管鏡(ボストン社製およびストルツ社製)を導入し、砕石、抽石の困難が予想される症例に使用しています。 さらに経皮的アプローチと経尿道的アプローチを併用するECIRSを2021年より開始しています。2022年度からは経皮的結石破砕術を施行する際に従来の腎盂鏡よりもサイズの小さい、ミニパークを使用しています。その結果、腎瘻カテーテルの抜去時期がはやくなり、合併症の予防にもつながっています。


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