循環器内科シニアレジデント
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1.循環器内科の魅力とは?
いずれの臓器の専門家になるにせよ、すべての臓器は循環を必要としており、その理解はあらゆる診療に必要不可欠です。そしてその中心となる心臓、冠動脈、末梢循環のいずれも病態解明およびインターベンション治療の飛躍的な進歩にもかかわらず、まだまだ制圧できたとは言えません。近年注目されている生活習慣病の多くの研究が心血管イベントの予防を目標としており、これからの時代も循環器内科はその中心的な役割を果たします。心臓血管でのイベントが発症した場合にも、適切な処置を自ら行い、指導することができるのも循環器内科の医師です。しかし救急も多く、高い専門性も必要“とても私には無理”と考える方もいるのではないでしょうか。実は、その幅の広さと奥の深さが循環器内科の特徴なのです。どのような人でも興味を持てる分野があり活躍の場がある、そのような包容力の大きさが循環器内科学にはあります。多くの症例をただこなすことよりも、スタッフとともに一例一例丁寧に病態を解釈し、正確な診断を得て最良の治療を提供する。そのような根拠ある医療を実践する土台を構築できた医師が結局優れた循環器内科になります。しっかりとした基礎が出来上がれば、後は実戦経験を積むだけです。関西電力病院循環内科でその基礎と実戦経験をつみ循環器診療の第一歩を踏み出しましょう。

(左より松岡龍彦、佐藤洋技師長、木村剛教授、古川敦子、石井克尚、永井崇博、多田英司)
2.関西電力病院循環器内科の指導方針
- 急性心筋梗塞、急性心不全など循環器救急を中心に循環器病疾患一般の理解と診断・治療方針の決定が出来る。
- スタッフの指導の下に主治医のとして診断、病状説明、治療方針決定が出来る。
- CVIT指導医のもとで心臓カテーテル検査およびPCIの基本手技を学ぶことが出来る。
- 心臓エコー図検査、心筋シンチ検査、心臓CT、心臓MRIを用いた最新の診断を学ぶことが出来る。
- 興味ある症例に関してはスタッフの指導のもとで国内外の学会発表および論文化が出来る。
3.診療科からのメッセージ
当院は大阪の中心部に位置する400床規模の急性期総合病院です。循環器内科はスタッフ5名で心血管治療部門と画像診断部門を有しています。
心血管治療部門は冠動脈、下肢、腎動脈のインターベンション治療を重点的に行っており、平成22年度では約300症例の実績があります。画像診断部門では3次元心エコー、心筋シンチ、心臓CT・MRIを用い虚血、弁膜症、心不全、不整脈の診断と治療法の決定を行っています。これらの侵襲的治療と最新の診断技術に親しみながら、ベッドサイドでの患者診察を通し実臨床の実体験をしていただきます。また24時間体制で循環器スタッフが常駐し急性期疾患の受け入れを行い、急性心筋梗塞・急性心不全・急性大動脈解離・重症不整脈などの急性期治療に力を入れています。
更に文部科学省・厚生労働省の研究事業および多施設共同試験に参加し、国内・海外での学会発表・論文発表を行いmedical scienceとしての学術的活動も充実しています。
大学とはまた一味違う臨床現場を体験できる環境にあると思いますので、熱意のある学生諸君の参加を歓迎します。
4.診療科部長の紹介
関西電力病院 循環器内科部長 石井克尚
職歴 | 昭和60年 | 大阪医科大学卒業 |
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昭和60年~昭和62年 | 大阪医科大学付属病院 第三内科研修医 | |
昭和62年 | 関西電力病院 第二内科医員 | |
平成10年12月 | 関西電力病院循環器内科副部長 | |
平成16年1月 | 大阪医科大学第三内科非常勤講師兼任 | |
平成16年12月 | 関西電力病院臨床検査部部長 | |
平成17年3月 | 関西電力病院循環器内科部長 | |
平成19年1月 | 近畿大学医学部奈良病院心臓血管外科非常勤講師兼任 | |
平成20年4月 | 大阪市立大学医学部内科学臨床教授就任 | |
平成21年2月 | 大阪医科大学医学部内科学臨床教授就任 | |
平成22年4月 | 関西電力病院循環器内科主任部長 | |
平成22年4月 | 徳島大学医学部内科学臨床教授就任 | |
平成22年10月 | 京都大学医学部内科学臨床教授就任 |

資格
- 日本内科学会認定指導医
- 日本内科学会認定内科専門医
- 日本内科学会近畿地方会評議員
- 日本循環器学会認定循環器専門医
- 日本循環器学会近畿地方会評議員
- 日本心臓病学会評議員
- 日本心エコー図学会評議員
- 日本心血管画像動態学会評議員
- 日本病態栄養学会評議員
- 日本糖尿病合併症学会評議員
所属学会等
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本心臓病学会
- 日本超音波医学会
- 日本心エコー図学会
- 米国心エコー図学会
- 日本心血管インターベンション治療学会
- 日本不整脈学会
- 日本高血圧学会
- 産業衛生学会
- 日本糖尿病学会
- 日本病態栄養学会